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年賀状よ永遠に


2022.01.01


イメージ写真

 昨年末、郵便ポストに年賀状を入れる口を示す表示が現れてすぐ、束にした年賀状を投函した。例年よりちょっと早めである。理由は明らかである。年々、数が減っている上に、書く(作成する)のが楽になっているからである。

 かつて夫と子供二人と私の4人家族だった頃と比較すると、私が出す年賀状の数は半分以下になった。そして、これからもっと減るであることは目に見えている。減る要因は、本人が亡くなるか、「年賀状は今年をもって終わりにします」という卒業宣言があるかのいずれかであり、現在は後者が多い。一方で、増える要因はほぼ無い。新たな出会いがあっても、お互い住所を交換することは(個人情報保護の意味もあって)皆無だからである。  数年前、夫が亡くなった翌年に父が亡くなり、2年続けて年賀状を出さなかった。その間に、名簿を整理することが出来た。同時に、親戚等への様々な便りを出すのにパソコンを使って自分で作成印刷すると便利であると気づいた。そこで、年賀状も当然ながらそれに従うことになった。年賀状は、自分でレイアウトを決めて画像を張り付けて作成し、プリンタで印刷する。さらには、宛名は候補となる人すべての情報を入力しておき、その年に応じて年賀状を出す人の分だけを印刷する形にした。

 さて、私のところに来る年賀状のほぼ全てが手書きではなく印刷である。多分、年賀状作成ソフトが一般に普及しているのだろう。宛名を入力してくれるサービスもあるようである。しかし、私はそのようなソフトは使っていない。普段使いなれているPowerPointだけである。文字の大きさ、フォントを色々変えて確認する。写真はiPhoneで撮ったものをiCloudで共有して取り込み、いくつかの候補をサイズや切り取り位置を変えて貼り付けて全体を確かめ、好きなものを選ぶ。今年は2パターン作ってみた。

 印刷する用紙は写真用の光沢紙を使っている。問題は印刷なのだが、こちらも何度が試し刷りをして郵便番号の位置だけ調整すれば問題なくできる。何より、一度できてしまえば、次の年からは何もしなくてもそのまま使えるので、プリンタさえちゃんと働いてくれさえすれば、年賀状の作成は本当にあっという間なのである。ただ、昨年末はちょっとだけ時間を取った。昨年の3月にいつも年賀状を作成しているパソコンのOSをWindowsからUbuntu(Linux)に入れ替えたからである。それも、別のパソコンでPowerPointで作成した年賀状ファイルをpdfにして印刷だけ任せることですぐに解決した。私の5台のパソコンのうちの3台はWindowsマシンなのでそちらで全てやればいいようなものだが、このUbuntuパソコンは年賀状作成くらいしか活躍の場がないので華を持たせたのである。

 昨年末はちょっとしたサプライズがあった。はがきに貼る年賀用の切手がシール式になったことである。これまでティッシュに水を含ませたもので一枚ずつ湿らせて貼るのが手間だったのだが、ぐんと楽になった。

私としては生きている限り年賀状を出そうと思っている。今年こそは旅をして、年賀状に使えるいい写真を撮りたいものである。年賀状よ永遠に。



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